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第4話 ウィンザーの陽気なワタシたちの巻



◆早起きは三文の得かっ!?◆

こういう絵になる駅から出発します。   ワタシ達の旅行日程でいうと最終日の午前中、夕方に空港に行くまでに時間があるので、ここは日本人、ミッチリとスケジュールを入れ、シェイクスピアの作品『ウィンザーの陽気な女房たち』にも出てくるウィンザー城に行くことにしました。ウィンザー城はロンドンから日帰りで気軽に行ける距離の観光地ですが、現在も女王一家が私的な週末をウィンザー城で過ごすという、ちゃんと使われているお城。なにやら、お城の上に旗が揚がってる時は女王が滞在されてる時なんだって。

  ホテルのコンシェルジュのおじいちゃんも、もう顔を覚えられたであろう、ロンドン・Paddington駅の切符売りのおじさんも、「お前らこんな早い時間から行ってどうすんねん?」ってな顔。でも、頑として、早い時間に行こうとするワタシ達。だって、今日が最後のイギリス・ロンドンなんだもん、目一杯、焼きつけておきたいぢゃない。
  いつものようにロンドン・Paddington駅で切符を購入していると、ワタシのクレジット・カードにトラブル発生。そこはレジにピッと通すタイプではなく、旧式なガシャコーンとカーボン紙にカード番号を写し取る機械。ワタシのカードがガシャ…と行ったまま、戻ってこなくなった。おもいっきり、詰まっとるがな!焦ったおじさん、一度事務所の奥へ引っ込み、仲間を呼び集めてなんとかカードを取り出すも、明らかにワタシのカードに詰まった痕跡が…しかも最近のカードって“ICチップ”入りやったりするやん。ちょうどその辺りがへしゃげてるよ…大丈夫かいな…。

10時OPEN 道沿いに露店が並びます。   コンシェルジュのおじいちゃん、並びに切符売りのおじさんの予感的中!朝早く行き過ぎて、お城はおろか店もまだOPENしてましぇーん。道を歩いてみるとやっとこさ露店が開店準備をしている程度。

球根買って帰りたいけど、持ち帰れないよね。   お花の球根や苗をいっぱい並べている露店もあって引き寄せられた。ねぇ、イギリスで買った球根を日本で咲かせたら素敵じゃない???…あ、でも、こういうのは持って帰れないんだっけ?

でも街はお花だらけ。   でも、イギリスの街はどこへ行ってもお花だらけ。

プップカプー

◆でも早起きは三文の得だったっ!!!◆

きれいな川。白鳥さん達もいます。   仕方なく、お城が開くまで橋を渡って対岸のを散策することに。そうだ、郵便局を探して、旅ハガキを出しておこう。

教会? 素敵な街並み   そんなこんなで知らず知らずに迷い込んだ街は、なんと未来のエリートを育てる英国屈指の名門パブリック・スクール、イートン校!!!学校が街?街全体が学校?ワタシ達がボケーッと歩いていると燕尾服に身を包んだ少年達(中学生くらい?)が教科書を抱えて小走りにやってくるではあーりませんか!

カメラを構えた時にはもう大きいお兄さんになっていた   ちょうど、角を曲がって行く対面側の角にいたので、メチャメチャ良いポジショニング!ちょっとぉー、あんなに小さいのに、パリッと燕尾服着ちゃってどうよ?日本の中高生といったら、だらしなく制服着て格好の悪い…そう、イートンの制服は燕尾服。襟までパリッとアイロンあたってます。だから、イギリスのビジネスマンはあんなにパリッとしてたんだ。全寮制で小さい時からこんな服に着慣れといたらねぇ…。

時間とともに年齢がUPしているような…   「うわー!うわー!」と突然色めきたつジャパニーズのワタシ達は、彼らの目にはさぞかし異様に映ったでしょう。でも、あの金髪のクルクルの子、お持ち帰りしてもいい?ってくらい、かわいいんだもん。アイドルを入り待ち・出待ちしてるかのような状態でキャーキャー騒いでいる間に、始業時間が違うのかどんどん学生達の年齢がUPしていってるような…そこで、ハタと我に返るカツオさん。そうだ!写真に収めなきゃ!でも、時既に遅し、その中学生くらいのかわいらしい燕尾服姿の子達をここで写真でお伝えすることはできなかったのです。無念。

プップカプー

◆いざ、ウィンザー城へ!◆

お城へ行くぞ!   未来のジェントルメン、イートン校生にすっかり目を奪われまた婚期を延ばしてしまい、お腹がいっぱいになってしまったワタシ達は、本日の予定の本命“ウィンザー城”へ行く、ということをひととき完全に忘れてしまっていました。「あ、そうだ、お城に行かなきゃ、もう開いてるよね」といざお城へ。

いかにもお城って感じ〜♪   いかにもヨーロッパのお城って風貌のお城にかつおさんウキウキ。だってまさに、映画やメルヘンの世界みたいじゃん。「フランスの女王なのですから…」ってそれはフランス・ヴェルサイユ宮殿か。一度でいいからこういうとこに住んでみたいね。あの天井付きのベッドで…。

いいねいいねぇ こういうのをガーデニングって言うのね おお〜 1992年の火事のためか一部修復中でした
これまたホグワーツ校みたいだ 絵葉書みたい   ↑そんな夢見心地なことを思っていられたのは最初の数十分です。やっぱり下々の者というか、平民に育ったものはダメだなぁ〜。広い、広すぎる。残念ながら、城内の写真撮影は禁止だったので画像でお伝えできないのですが、絢爛豪華 なお部屋飾りや調度品が続いても、最初は「スゴイなぁ!」ってイチイチ感動できるんだけど、それがあまりに続くとだんだん飽きてくるんです…。(←せっかくイギリスまで行ってるのに、なんてもったいない感想)
  城内も一応、見学ルートがロープで誘導されてるんだけど、途中で挫折してるファミリーもいたもんなぁ。(←警備員さんに頼んでロープの外に出してもらってた。) さすがにメアリー王妃のドール・ハウスはその精巧さに凄いなぁと思ったけど、ダメ…やっぱり住むのは無理だよ、下々の者のあたしゃには…だって電話が鳴ってもすぐ取りに行けへんし、宅配便の人が来ても玄関まで出られへんやん!…ってそういうのは周りの人がやってくれるの???

絶景かな!手前、木だらけだけど…   そんな疲れ果てたワタシ達のココロを癒してくれたのはウィンザー城からの眺望。ちょっとした小高い丘の上にあるので、絶景かな。心晴れ晴れ。嗚呼、またイギリスに来たいよね…なんて旅の終焉も脳裏をよぎりつつ…。

・♪ごんべさんの赤ちゃんが風邪ひいたぁ〜

♪ごんべさんの赤ちゃんが風邪ひいたぁ〜   ウィンザー城でも衛兵さんの交代式が見られるんだって。有名なバッキンガム宮殿のキット・カット部隊は見てなかったから、ラッキーここで見ておこう!とイソイソと交代時間が近づいたのでその場所に行ったらもう人がいっぱい。でもよっぽどチビッコに見えたのでしょう。観光客の外人さん(?…ワタシ達のほうが外人?)のおじさんが前を譲ってくれました。

何をやっているんだろう?   正式なタイトルは存じ上げませんが、♪ごんべさんの赤ちゃんが風邪ひいたぁ〜の音楽を鼓笛隊の人達が演奏しながら新しい衛兵さん達が行進してきて入場。…で、どういう意味があるのか分からないけど、並んで長官らしき人が列の乱れを直したり、服装チェックしたり?…とにかく、「いつ入れ替わるねん!パッと代わって「お疲れ〜」言うたらええん違うんかい!」とツッコミたくなるくらい式は延々と続くのです。

で、何をやっているのだろう?   あげく、今度はその鼓笛隊の人達のオンステージ!これまた「何曲やるねん!」ってくらい、曲をご披露。その最中も、新旧交代の衛兵さんも立ったまま。…悪いけど、だんだん飽きてきた…。最後の曲だったかな?Rolling Stones『Paint it Black』を演った時にはあたしゃコケたね。いいんですかい?エゲレスのこんな由緒ある地でイカれたメリケン・バンドの曲やっても。どうせやるなら、Beatlesじゃないの???たとえば、こんな演出はどう?せっかくのブラスサウンドなんだから、『All You Need Is Love』で初めてさ…ってコレ、イントロはフランス国歌だったけ?もっとダメか。
  とにかく、ウィンザー城は広すぎる。衛兵交代は長すぎる。「衛兵なんて職業もどうだろう?立ちっぱなしで時間経たへんよなぁ…」とまでご心配し申し上げるほど。たしかにお城はキレイ。スゴイ。立派。でも、あんまりにも広すぎて、感動が薄れちゃった。帯に短し襷に長し。過ぎたるは及ばざるが如しってことよ。お後がよろしいようで。ヨシコさーん!

プップカプー

◆ウィンザーへのアクセス◆

Windsor & Eton Central駅   ・ロンドンPaddington駅からSlough駅乗換え、Windsor & Eton Central駅下車。所要時間40分。
  ・ロンドンWaterloo駅から約50分のWindsor & Eton Riverside駅下車。
  ・バスならばロンドン・ビクトリア・コーチ・ステーションから約1時間。
駅にはよくお花屋さんがあります。 ウインザーの駅構内で見つけた汽車。ホグワーツ行き特急みたいだ!

プップカプー

※また思い出したら、書き足して行くかも※
katsuo3@yahoo.co.jp