・街並みが絵になる!
いいねぇ、かわいい形のタクシーが走り、赤い2階建てバス(ダブルデッカー)が走る!この景色を見れば「あぁ、ついにワタシもロンドンに来たんだなぁ。」とじわじわと実感がこみ上げてくる。飛行機で夕方にヒースロー空港に着いて、ガラガラと荷物を引っ張ってホテルに到着した時は、移動時間の疲れからか、そこが日本国内でも飛んでイスタンブールでもどこでも同じような気分。とりあえずほっこりさせてくれ。
ワタシ達の泊まったホテルは地下鉄GREEN PARK駅最寄のホテル。そんなに日本人に荒されていないヨーロピアン・スタイルのホテル。そうだなぁイメージ的には『小公女セーラ』の通ってた学校みたいな造りの建物。(←世界名作劇場から抜けられない。)今回の旅行はずーーーっっとここに荷物を置きっぱなしで、ここを拠点にあちこちまわる計画。バイキング形式の朝ご飯は知ってか知らずか結局最後の日まで同じ席に座らされたが、紅茶の国だけに紅茶はおいしい。(コーヒー派のワタシは一日目の朝に"coffee"の"f"サウンドに思いっきり意識を込めて頼んで“お見事”コーヒーが出てきたまでは良かったが、コーヒー煮詰まりすぎー。こんなん朝から飲んだら胃に穴空くわ。コーヒーの入れ方を知らんのか!?次の日からおとなしく“紅茶の人”になりました。)だんだん慣れてくると自分流のおいしいシリアルの調合方法も身についてくる。乾燥フルーツやプルーンやナッツ系も載せたり…。
イギリスの交通事情は日本と同じ左側通行なので、横断歩道を渡る時は右から車が来ます。(ハイ、一部関係者はここで笑うところよ!)横断歩道の足元にいつもご丁寧に「右を見て!」ってアスファルトに書いてあるのよね。はいはい、右見て左見てもう1回右見てから渡りましょう。
・地下鉄!
出発前に『チューブ・テイルズ』なんて映画まで観て、予習しておいたロンドンの地下鉄!んなもん、見慣れてしまえば東京だろうが大阪だろうが変わらないんだろうけど、なんせ“おのぼり”のワタシにとっては“カッコイイ”のなにものでもない。とにかく壁や壁一面の広告なんかの色使いが日本とは違う。原色!って感じ。そして、特徴のある駅にはそれぞれの特徴がデザインされた壁面にもなっている。たとえば、シャーロック・ホームズの住んでいる(?)た(?)"BAKER STREET"駅には、ご覧のとおり、シャーロック・ホームズのシルエット模様が。きっとファンには垂涎モノなんだろう。
この旅行中にもたくさん地下鉄を乗り回したけども、ボンヤリしてると「駅閉鎖中のため通過」なんてことになって、降りたかった駅をあんぐり口を開けて眺めながら通過してしまうこともある。乗ってた現地のお姉ちゃんも閉鎖駅の1個前の駅で降りそびれたらしく、「チッ!」とか舌打ちしてるくらいだったから、しょっちゅうあることなんだろう。日本では到底考えられない。
そして、ワタシが注目したのは“イギリスの携帯電話事情”!彼ら(現地人)は片手に収まるくらいの小さな小さな携帯を使っていた!そして着信音は昔懐かしい“単音”。ちょっと、ワタシらの持ってる何十和音の♪パーポーパパポ〜から始まる『おしえて』(ハイジのオープニングテーマ曲)を地下鉄の中で響き渡らせてギャフンと驚かせてやってちょうだい。地下鉄の中でも必死にメールを打っている姿は日本と変わらないものの、アルファベットでの携帯メールのやりとりは大変なんじゃないだろうか?ちょっと自分の携帯で試してみそ。ひとつの単語を入れるのに数十回は押さないといけないよ。そのあたりはどのようになっているのだろうか?
・押さえておこう大英博物館!
展示物は歴史的盗品だらけ、とも囁かれている大英博物館ですが、さすがにここは入場料はタダ。昔、世界史資料集なんかの写真で見たような品物を、“百聞は一見に如かず”で一度はこの目で見てみたいじゃああーりませんか。
博物館場内に入ると、新しく改築されたためおおきなドーム型の吹き抜けのようなロビーになってました。真ん中の丸い部分の部屋の中身は閉架式図書館。何やら難しげな本がガラス戸の向こうにありました。ま〜るく書架が並んでいるだけでも壮観です。
ワタシの高校の時の世界史の先生が「“ロゼッタ・ストーン”はナポレオンがエジプト遠征の時にけつまづいて発見されたんだ」と言っていた、と話しても誰も信じてくれない“ロゼッタ・ストーン”。ものすごく期待に胸を膨らませて見に行ったら、想像してたよりも小ぶりな石だった。ひゅーん。(←期待がしぼむ音)ワタシはまた、映画『2001年宇宙の旅』に出てくる“モノリス”っていう不思議な石版?鉄板?くらいドンデンドンデンドンデン(効果音)と存在感のあるものかと思っていたのに。ま、これが“百聞は一見に如かず”の醍醐味ともいうべきか。でも、世界史資料集で見たようにちゃんといろいろな文字で書かれていたよ。「無理だろうなぁ」とLOMOで写真を撮ってみたら、まんまとガラスが光って写らず。そこで、デジ亀とAPSカメラを常時2台携帯していたA姫のデジ亀登場!見事にキレイに文字の部分まで判読可能なくらい撮影できました。(画像提供A姫サンクス!)『クイズ・ミリオネア』でも問題に出てたけど、ロゼッタ・ストーンは「王への賛辞」が上からヒエログリフ(神聖文字)とエジプトの民衆文字とギリシア文字の3書体で併刻されています。だもんで、一番現代に近いギリシア文字を手掛かりにパズル方式でヒエログリフの解読につながったわけですな。悔しいから、棺おけのヒエログリフのビッチリ詰まった様子でもLOMOちゃんで撮っておこう。ヒエログリフが美しい!
あと、写真には収め忘れたけど、"Excellent Condition Mummy"(直訳すると“素晴らしい状態のミイラ”)が展示されていて、欧米人、日本人観光客、世界全国共通、口々に「エクセレント・コンディション、エクセレント・コンディション…」とその説明表示部分にウケていた。このへんの“笑いのツボ”は万国共通なのねん。っちゅーか、エクセレント・コンディション・ミイラを見る前に、日本で“人体の不思議展”に行って、もっとエクセレントな"More Excellenter Mummy"…ミイラというより、死体解剖そのもの?を観てきていた3人だったのでそれほどにも驚かず。今、ココで“人体の不思議展”やったらもっとウケるな…、とかそんなことしか頭になかった。
そしてワタシのお楽しみ、博物館ショップ。普通のお店では置いてないような面白いグッズが売ってるんだよ、こういうところは。いろいろめぼしい物はあったものの、今一歩踏み出せず、結局何も買わなかった。このワタシがなぜかイギリスにいる間は“買い物ジャンキー”にならなかったのよねー。今から思えば、もう、そうそう行けないんだから、手当たり次第買っときゃよかった。“ミイラ作りセット”(←もちろんオモチャ。パズルみたいに組みたてるみたい。)とか、ロゼッタ・ストーンの文鎮とか、バステト神(エジプトのネコの形してる神様)の置物とか、ヒエログリフ・スカーフとか、映画『ハリー・ポッターと賢者の石』にも出てきた古いスコットランドのルイス島のチェス盤セットとか…嗚呼、もう1回行きてぇ…。
・ロンドン・アイに乗ろう!
ミレニアム企画で建てられたテムズ川沿いの巨大な観覧車、ロンドン・アイ。ブリティッシュ・エアウェイズ提供らしい。ガイドブックの予習段階では「チケットを持っていても30分以上は並ぶ、予約も可。」なんて書いてあるから急いで行ったのにガラ空き。一応、寂しげにディズニーランド並びみたいなレーンは作ってあるものの、チケットを買ったらすぐに入れた。2001年のN.Y.テロの影響か、軽く手荷物チェックも受ける。
ほぼ前面ガラス張りのゴンドラは1個25人乗りだというのに、中に入れられたのはワタシ達3人とあと韓国人風観光客4人組。ガラーン。しかも、ちょっとマユ型ゴンドラのガラスが若干魚眼レンズ風に湾曲しているので、じーっっと外を見ているにも酔いそうになってくる。でもその魚眼レンズ風な窓が我ながらLOMOグラフィックに上手く撮れたなぁ、と悦に入っているのは一番右端の写真。夕焼け空とカップルのシルエット。雰囲気ただの友達風だったんだけど。絵的には良い感じじゃない?どうよ?
でも、一周約30分間、延々見える景色が一番左の写真。「ビッグ・ベンを上から観てみましょう」ってな感じで、そんなもん最初の5分で飽きるってば。料金£10.50、旅行も後半にさしかかってお金の持ち合わせの無いワタシ達には決して安いとは言えない金額。「これって、ぼったくりなんちゃうん?金返せ!」と今にもチケット・センターに怒鳴り込みに行きたい気分だったが、乗らなかったら乗らなかったで、「ロンドン・アイ、乗っておきたかったね…」といついつまでも、この先呆け老人になってもうわ言のように言いつづけないといけない気もするので、それはそれとしておこうと…。それもこれも“百聞は一見に如かず”ってことか。でも、どう考えてもアレで£10.50は高いな。ちょっと“どんぶり勘定”で£1=\200計算してみ。
・バッキンガム宮殿もちょっとだけ見ておこう!
さすがに有名なバッキンガム宮殿の衛兵さんの交替式、キットカット・チョコレート軍団を見るために待ち構える時間を取るゆとりはなかったんだけども、せっかく泊まっているホテルがバッキンガム宮殿の裏手っぽいところにあったので、GREEN PARKを突っ切ってバッキンガム宮殿前へ。ひとくちにPARKって言ったって、アンタ、森よ森。日本の街のど真ん中にこんなに緑のあるところはないぞ。現地人はそれぞれにジョギングしたり、退社時間でもあったのかビジネスマンが歩いていたり(毎日森林浴して帰れるの!?)、端っこのほうではパカポコ乗馬をやっている人もいる。やすらぎ空間。ないぞ。こんなん日本にはないぞ。
そしてそしてバッキンガム宮殿前に着いて観光客もウヨウヨ。門の柵にかじりついて中を覗き見る。案内看板にわざわざ「毎日開館」なんて日本語表示されているのも、なんとも物悲しい景色かな。そしてまたしてもLOMOジェニックな写真が撮れて自己満足しているのは一番右側の写真。逆光加減があえてカッコイイじゃないっすか。
・毎日その日の終わりには…
ワタシ達は3人で旅行をしていた。ホテルはツインの部屋にエキストラベッド。不平不満の出ないように毎日ベッドとお風呂の順番はローテーションさせていた。だんだんとイチイチ荷物ごと移動するのが面倒になってきていたがこれは最終日まで続けた。そして、各自お金の計算をしたり(A姫が銀行員という職業柄を活かして、今回の旅でも“仮想A姫銀行(基金)”ができていた。食費やタクシー代等絶対に必要なお金を使い込んでしまう前にA姫に一定金額を定期的に預けておくのだ。)、日本へ電話をかけたり、明日の予習をしたりするのだが、ワタシは密かに日記とまではいかない“ネタ帳”をつけていた。もちろん、後日こうしてHPにするためでもあったが、せっかくの貴重な体験を忘れないように。殴り書きのような字で我ながら判読が難しいが、今日じっくり読み返していたら微笑ましい小さなメモを発見。「サロンパスと梅キャンディは旅には必要」…どうやら毎晩、観光から帰ってきて寝る前に、S嬢が日本から持ってきた“サロンパス”と“梅キャンディー”を配給してくれていたようだ。サロンパスを足裏に貼って寝て次の朝には回復→また歩くってな具合に。これには大変助かった。旅にはサロンパス…っちゅーか、このメンバーでの旅行っていっつも走り回ってないか?ディ●ニーランドとか…。
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