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第3話 愉快なロンドン(ロンドンでシェイクスピアに会うには?)の巻



◆ロンドン、と言えば?◆

・街並みが絵になる!
いかにもロンドン! OASISのCDジャケット風じゃない?   いいねぇ、かわいい形のタクシーが走り、赤い2階建てバス(ダブルデッカー)が走る!この景色を見れば「あぁ、ついにワタシもロンドンに来たんだなぁ。」とじわじわと実感がこみ上げてくる。飛行機で夕方にヒースロー空港に着いて、ガラガラと荷物を引っ張ってホテルに到着した時は、移動時間の疲れからか、そこが日本国内でも飛んでイスタンブールでもどこでも同じような気分。とりあえずほっこりさせてくれ。

ホテルの前にもお花がいっぱい 最寄のGREEN PARK駅   ワタシ達の泊まったホテルは地下鉄GREEN PARK駅最寄のホテル。そんなに日本人に荒されていないヨーロピアン・スタイルのホテル。そうだなぁイメージ的には『小公女セーラ』の通ってた学校みたいな造りの建物。(←世界名作劇場から抜けられない。)今回の旅行はずーーーっっとここに荷物を置きっぱなしで、ここを拠点にあちこちまわる計画。バイキング形式の朝ご飯は知ってか知らずか結局最後の日まで同じ席に座らされたが、紅茶の国だけに紅茶はおいしい。(コーヒー派のワタシは一日目の朝に"coffee"の"f"サウンドに思いっきり意識を込めて頼んで“お見事”コーヒーが出てきたまでは良かったが、コーヒー煮詰まりすぎー。こんなん朝から飲んだら胃に穴空くわ。コーヒーの入れ方を知らんのか!?次の日からおとなしく“紅茶の人”になりました。)だんだん慣れてくると自分流のおいしいシリアルの調合方法も身についてくる。乾燥フルーツやプルーンやナッツ系も載せたり…。

ロンドンの交通事情は日本と同じ ロンドンの交通事情は日本と同じ   イギリスの交通事情は日本と同じ左側通行なので、横断歩道を渡る時は右から車が来ます。(ハイ、一部関係者はここで笑うところよ!)横断歩道の足元にいつもご丁寧に「右を見て!」ってアスファルトに書いてあるのよね。はいはい、右見て左見てもう1回右見てから渡りましょう。


・地下鉄!
チューブと言われる由来が分かる BAKER STREET駅   出発前に『チューブ・テイルズ』なんて映画まで観て、予習しておいたロンドンの地下鉄!んなもん、見慣れてしまえば東京だろうが大阪だろうが変わらないんだろうけど、なんせ“おのぼり”のワタシにとっては“カッコイイ”のなにものでもない。とにかく壁や壁一面の広告なんかの色使いが日本とは違う。原色!って感じ。そして、特徴のある駅にはそれぞれの特徴がデザインされた壁面にもなっている。たとえば、シャーロック・ホームズの住んでいる(?)た(?)"BAKER STREET"駅には、ご覧のとおり、シャーロック・ホームズのシルエット模様が。きっとファンには垂涎モノなんだろう。

目の高さにミラーが 地下鉄一日乗り放題切符   この旅行中にもたくさん地下鉄を乗り回したけども、ボンヤリしてると「駅閉鎖中のため通過」なんてことになって、降りたかった駅をあんぐり口を開けて眺めながら通過してしまうこともある。乗ってた現地のお姉ちゃんも閉鎖駅の1個前の駅で降りそびれたらしく、「チッ!」とか舌打ちしてるくらいだったから、しょっちゅうあることなんだろう。日本では到底考えられない。
  そして、ワタシが注目したのは“イギリスの携帯電話事情”!彼ら(現地人)は片手に収まるくらいの小さな小さな携帯を使っていた!そして着信音は昔懐かしい“単音”。ちょっと、ワタシらの持ってる何十和音の♪パーポーパパポ〜から始まる『おしえて』(ハイジのオープニングテーマ曲)を地下鉄の中で響き渡らせてギャフンと驚かせてやってちょうだい。地下鉄の中でも必死にメールを打っている姿は日本と変わらないものの、アルファベットでの携帯メールのやりとりは大変なんじゃないだろうか?ちょっと自分の携帯で試してみそ。ひとつの単語を入れるのに数十回は押さないといけないよ。そのあたりはどのようになっているのだろうか?


・押さえておこう大英博物館!
デデーン! 大英博物館敷地内に巨大な顔のオブジェが   展示物は歴史的盗品だらけ、とも囁かれている大英博物館ですが、さすがにここは入場料はタダ。昔、世界史資料集なんかの写真で見たような品物を、“百聞は一見に如かず”で一度はこの目で見てみたいじゃああーりませんか。

真ん中の丸い部分の中身は図書館 天井はこんな感じ   博物館場内に入ると、新しく改築されたためおおきなドーム型の吹き抜けのようなロビーになってました。真ん中の丸い部分の部屋の中身は閉架式図書館。何やら難しげな本がガラス戸の向こうにありました。ま〜るく書架が並んでいるだけでも壮観です。

反射して何か分からないけど これがロゼッタ・ストーン ヒエログリフが美しい   ワタシの高校の時の世界史の先生が「“ロゼッタ・ストーン”はナポレオンがエジプト遠征の時にけつまづいて発見されたんだ」と言っていた、と話しても誰も信じてくれない“ロゼッタ・ストーン”。ものすごく期待に胸を膨らませて見に行ったら、想像してたよりも小ぶりな石だった。ひゅーん。(←期待がしぼむ音)ワタシはまた、映画『2001年宇宙の旅』に出てくる“モノリス”っていう不思議な石版?鉄板?くらいドンデンドンデンドンデン(効果音)と存在感のあるものかと思っていたのに。ま、これが“百聞は一見に如かず”の醍醐味ともいうべきか。でも、世界史資料集で見たようにちゃんといろいろな文字で書かれていたよ。「無理だろうなぁ」とLOMOで写真を撮ってみたら、まんまとガラスが光って写らず。そこで、デジ亀とAPSカメラを常時2台携帯していたA姫のデジ亀登場!見事にキレイに文字の部分まで判読可能なくらい撮影できました。(画像提供A姫サンクス!)『クイズ・ミリオネア』でも問題に出てたけど、ロゼッタ・ストーンは「王への賛辞」が上からヒエログリフ(神聖文字)とエジプトの民衆文字とギリシア文字の3書体で併刻されています。だもんで、一番現代に近いギリシア文字を手掛かりにパズル方式でヒエログリフの解読につながったわけですな。悔しいから、棺おけのヒエログリフのビッチリ詰まった様子でもLOMOちゃんで撮っておこう。ヒエログリフが美しい!

  あと、写真には収め忘れたけど、"Excellent Condition Mummy"(直訳すると“素晴らしい状態のミイラ”)が展示されていて、欧米人、日本人観光客、世界全国共通、口々に「エクセレント・コンディション、エクセレント・コンディション…」とその説明表示部分にウケていた。このへんの“笑いのツボ”は万国共通なのねん。っちゅーか、エクセレント・コンディション・ミイラを見る前に、日本で“人体の不思議展”に行って、もっとエクセレントな"More Excellenter Mummy"…ミイラというより、死体解剖そのもの?を観てきていた3人だったのでそれほどにも驚かず。今、ココで“人体の不思議展”やったらもっとウケるな…、とかそんなことしか頭になかった。

  そしてワタシのお楽しみ、博物館ショップ。普通のお店では置いてないような面白いグッズが売ってるんだよ、こういうところは。いろいろめぼしい物はあったものの、今一歩踏み出せず、結局何も買わなかった。このワタシがなぜかイギリスにいる間は“買い物ジャンキー”にならなかったのよねー。今から思えば、もう、そうそう行けないんだから、手当たり次第買っときゃよかった。“ミイラ作りセット”(←もちろんオモチャ。パズルみたいに組みたてるみたい。)とか、ロゼッタ・ストーンの文鎮とか、バステト神(エジプトのネコの形してる神様)の置物とか、ヒエログリフ・スカーフとか、映画『ハリー・ポッターと賢者の石』にも出てきた古いスコットランドのルイス島のチェス盤セットとか…嗚呼、もう1回行きてぇ…。


・ロンドン・アイに乗ろう!
あの観覧車に乗るのよ! 近くでちょうどDALI展もやってるみたい。気になる。   ミレニアム企画で建てられたテムズ川沿いの巨大な観覧車、ロンドン・アイ。ブリティッシュ・エアウェイズ提供らしい。ガイドブックの予習段階では「チケットを持っていても30分以上は並ぶ、予約も可。」なんて書いてあるから急いで行ったのにガラ空き。一応、寂しげにディズニーランド並びみたいなレーンは作ってあるものの、チケットを買ったらすぐに入れた。2001年のN.Y.テロの影響か、軽く手荷物チェックも受ける。

夕焼けのカップルならいいかもね マユ型の乗り物   ほぼ前面ガラス張りのゴンドラは1個25人乗りだというのに、中に入れられたのはワタシ達3人とあと韓国人風観光客4人組。ガラーン。しかも、ちょっとマユ型ゴンドラのガラスが若干魚眼レンズ風に湾曲しているので、じーっっと外を見ているにも酔いそうになってくる。でもその魚眼レンズ風な窓が我ながらLOMOグラフィックに上手く撮れたなぁ、と悦に入っているのは一番右端の写真。夕焼け空とカップルのシルエット。雰囲気ただの友達風だったんだけど。絵的には良い感じじゃない?どうよ?

延々この景色 一周約30分です   でも、一周約30分間、延々見える景色が一番左の写真。「ビッグ・ベンを上から観てみましょう」ってな感じで、そんなもん最初の5分で飽きるってば。料金£10.50、旅行も後半にさしかかってお金の持ち合わせの無いワタシ達には決して安いとは言えない金額。「これって、ぼったくりなんちゃうん?金返せ!」と今にもチケット・センターに怒鳴り込みに行きたい気分だったが、乗らなかったら乗らなかったで、「ロンドン・アイ、乗っておきたかったね…」といついつまでも、この先呆け老人になってもうわ言のように言いつづけないといけない気もするので、それはそれとしておこうと…。それもこれも“百聞は一見に如かず”ってことか。でも、どう考えてもアレで£10.50は高いな。ちょっと“どんぶり勘定”で£1=\200計算してみ。


・バッキンガム宮殿もちょっとだけ見ておこう!
グリーンパークを通り抜けて バッキンガム宮殿   さすがに有名なバッキンガム宮殿の衛兵さんの交替式、キットカット・チョコレート軍団を見るために待ち構える時間を取るゆとりはなかったんだけども、せっかく泊まっているホテルがバッキンガム宮殿の裏手っぽいところにあったので、GREEN PARKを突っ切ってバッキンガム宮殿前へ。ひとくちにPARKって言ったって、アンタ、森よ森。日本の街のど真ん中にこんなに緑のあるところはないぞ。現地人はそれぞれにジョギングしたり、退社時間でもあったのかビジネスマンが歩いていたり(毎日森林浴して帰れるの!?)、端っこのほうではパカポコ乗馬をやっている人もいる。やすらぎ空間。ないぞ。こんなん日本にはないぞ。

この逆光があえていいのよ 「毎日開館」   そしてそしてバッキンガム宮殿前に着いて観光客もウヨウヨ。門の柵にかじりついて中を覗き見る。案内看板にわざわざ「毎日開館」なんて日本語表示されているのも、なんとも物悲しい景色かな。そしてまたしてもLOMOジェニックな写真が撮れて自己満足しているのは一番右側の写真。逆光加減があえてカッコイイじゃないっすか。


・毎日その日の終わりには…
当たりのほうのベッド   ワタシ達は3人で旅行をしていた。ホテルはツインの部屋にエキストラベッド。不平不満の出ないように毎日ベッドとお風呂の順番はローテーションさせていた。だんだんとイチイチ荷物ごと移動するのが面倒になってきていたがこれは最終日まで続けた。そして、各自お金の計算をしたり(A姫が銀行員という職業柄を活かして、今回の旅でも“仮想A姫銀行(基金)”ができていた。食費やタクシー代等絶対に必要なお金を使い込んでしまう前にA姫に一定金額を定期的に預けておくのだ。)、日本へ電話をかけたり、明日の予習をしたりするのだが、ワタシは密かに日記とまではいかない“ネタ帳”をつけていた。もちろん、後日こうしてHPにするためでもあったが、せっかくの貴重な体験を忘れないように。殴り書きのような字で我ながら判読が難しいが、今日じっくり読み返していたら微笑ましい小さなメモを発見。「サロンパスと梅キャンディは旅には必要」…どうやら毎晩、観光から帰ってきて寝る前に、S嬢が日本から持ってきた“サロンパス”と“梅キャンディー”を配給してくれていたようだ。サロンパスを足裏に貼って寝て次の朝には回復→また歩くってな具合に。これには大変助かった。旅にはサロンパス…っちゅーか、このメンバーでの旅行っていっつも走り回ってないか?ディ●ニーランドとか…。

プップカプー

◆ロンドンでシェイクスピアに会うには?◆

・まずはやっぱりロンドン・グローブ座へ行ってみてください。
All the World's a stage   シェイクスピアの活躍した当時のグローブ座はこの場所ではなく、もうちょっと東にありました。でもそれは1613年に燃えちゃって、再建されたものの、1644年に取り壊され消失。そして約350年後、1997年(ワタシ達の"Twelfth Night"の上演年だ!これも運命!?)新しく…といっても当時の姿を極力再現してのSHAKESPEARE'S GLOBE THEATREを再建。
  エキシビジョンのほうの入り口からだったかなぁ?入って真正面の真っ白な壁にポツンと1つ赤いタイル。そこにはなんと、
"All the World's a stage"
と『お気に召すまま』の2幕7場、ジェークイズ名台詞、「この世界はすべてこれ一つの世界」と書いてあるではあーりませんか。渋い!渋すぎる演出!かつおちん、思わず望遠機能もないLOMOちゃんでパチリ。グローブ座についてはマジカル・シェイクスピア・ツアー第1話のほうで懇々としゃべってますのでそちらのほうをご参照してください。(第1話 ロンドン・グローブ座に『十二夜』を観に行く!の巻


・ウエストミンスター寺院でも会えます。
この時計台見たことあるでしょ? うぉー すごい建築   ホラホラ、この時計台どっかで見たことない?『ピーター・パン』が飛んでるところよ。針に乗っかったりもしてたかな?ビッグ・ベンの愛称で知られるこの時計台の建物って一体何?と言われれば、日本で言うところの国会議事堂。「あー。」って感じでしょ。今、声が聞こえてきたわよ。1時間ごとに大鐘が、15分ごとに小鐘が鳴るので、しばらくこのへんをウロウロしていると、いちいち「おいおい何事じゃ?」と驚かされる。でも、道の脇を騎馬隊警察(?)が通ったりもして、「きゃー、おうまたん、おうまたん!」って感じ。

  そしてその隣にあるのが、ウエストミンスター寺院。王家の冠婚葬祭を司るゴシック様式の大聖堂。残念ながら聖堂内部でのカメラ撮影は禁止なんだけれども、一見の価値あり。おぉぉぉぉーって感じ。(←説明になってない)なんか皆でっかい携帯持って歩いてるなぁ…と不思議に思っていたら、それは聖堂内部の案内用イヤホンだった…。どおりで皆イチイチ立ち止まってはその“でっかい携帯”に耳を傾けてるわけで…中から説明が聞こえてくるのねん。
  内部には様々な記念碑や著名人の墓所もあって、探検家リビングストン、科学者ニュートン、そしてお待たせしましたシェイクスピアさんは“詩人コーナー”に彫像があります。英文科出ならその名は聞いたことがあるであろう、ワーズワースの彫像も。あと、ミルトン、スペンサーのお墓もあります。…うわー、なんか英文学史の先生の顔思い出しちゃったよ。(あ、シェイクスピアさんのお墓はストラットフォードのホーリー・トリニティ教会ね。ここは彫像だけ。詳しくは第2話 巻き巻き!シェイクスピアの故郷を訪ねて!の巻で。)

見た目はChildなんだけどなぁ   どこの博物館や教会に入るにもイチイチお金がいるんだけど、その度に「Adult」って頼まないといけないのが悔しい。( 当たり前)たぶん、ワタシ達三人連れなら、「Child」でも充分入れる自信があるぞ!(そんなことに胸張るな。)そういうと、どこでだったか忘れたけど、ワタシ達の“ナリ”と、S嬢の持つ“国際学生証”パワーに助けられて、学生料金でスルーさせてもらったところもあったなぁ。学生強し!


・コアな演劇ファンの方なら劇場博物館に行ってみる?
  コヴェント・ガーデンにあるので、コヴェント・ガーデンあたりで大道芸人見物やお買い物ついでに行ってみるのもいいかも。ワタシ達はもちろん、お買い物よりも劇場博物館メインで向かいました。ココはたしかタダで入れたと思います。最初、どこからどうやって見て回っていいのか全くわからなかった、というやる気があるのか無いのか怪しい博物館。何やら1987年シェイクスピアの誕生日に設立されたらしいけど、そんなにシェイクスピアばっかりがフューチャリングされていません。っちゅーか、そこからシェイクスピアを探すほうが難しい。「とにかくシェイクスピア!」と求める人は迷わずグローブ座の方の展示場に行くのをオススメします。あの空間だけで白飯5杯はいけます!
  ココは、400年にわたる英国の演劇史を舞台装置の模型やスケッチ、小道具、写真などが展示されています。あとバレエが好きな人にはオススメなのが、ディアギレフ・ロシア・バレエ団の衣装コレクションなんかがあるので、バレエ好きなら垂涎モノなのかな?残念ながらワタシ達にはありがたみが堪能できなかったけれど。唯一分かったのは、通路に各国のいろんな役者さんの手形が記念に押してあるんだけど、なぜか日本からはトヨエツこと“豊川悦司”の手形が…なぜ?なぜ彼が何の目的でここに?穴場なので、トヨエツ・ファンの方もぜひ一度足を運んでみてください。


・ロンドン塔なんてのもどうですか?
  ワタシ達は今回の旅行では行ってないんだけど、『リチャード三世』の劇中なんかにも出てくるし…。歴史上有名な反逆者の処刑も行ったちょっと恐い観光名所ってことで。
  あと、ワタシ達はウインザー城にも行ってきました。『ウインザーの陽気な女房たち』のウインザー。今回はロンドンを中心に据えているのでその話はまた別の回で。


・シェイクスピア・パブなんてのもあるらしい。
  これまたワタシ達は結局行けてないんだけども、ウエスト・ソーホーのほうにシェイクスピアズ・ヘッド(Shakespeares Head)ってパブもあるそうです。シェイクスピアの顔の看板が目印。店内の壁には『ロミオとジュリエット』や『ハムレット』などに登場する名台詞が書かれているそう。あー、行っときゃ良かったと今になって思う。後悔先に立たず。


◆ワタシ達がロンドンで何を食べていたかというと…◆

Fish & Chips   朝ご飯に紅茶を飲むくらいで、Fish & Chipsも食べていないし、アフタヌーン・ティーなんてコジャレタこともしていない。何もイギリスらしいものは食べてないわけで…。だって、ホラ、写真見てよ。Fish & Chipsっていったって、そんなに安いもんでもないでしょ。
ダブル・デッカー内部から   とにかくイチイチ食べるのにもお金がかかる。旅行ってのはそういうもんだ、と言われればそれまでだけど。Hard Rock Cafe行ったり、イタリアン食べたり、チャイナ・タウン行って中華食べたり…日本にいる時とそう変わらない食生活。なーんだ、面白くない。一度、夕食の前に一度ホテルに戻ろうとバスに飛び乗ったら、明らかに外の景色が中心街の観光地から離れて行き、住宅街のようなところまで行ったこともあったなぁ。危ない危ない。
  道歩いてても、一丁に一件というか一区画に一件くらいはスターバックス・コーヒーが雨後のタケノコのようにボコボコと会えるのでそうそう困らない。今まで海外旅行は「マクドナルドがある国なら食事には困らない」という妙な思い込みがあったけども、今回改めます。「スタバがある国なら食事には困らない」。
  いろいろ食べに入った中でもキョーレツに印象に残っているのはインド料理!その名も“ケララ”よく分からないメニューとにらめっこして、ワタシは"mild"という文字を発見してそのカレーを注文。A姫もS嬢もそれぞれにピンときたカレーを注文。そしてよく分からないがレモン・ライスも頼まされる。そして出てきたものは、見た目的にはA姫のが一番おいしそう。S嬢のは一風変わった“野菜カレー”、カレーというより、野菜炒め。ワタシのは"mild"なだけにヨーグルトが混ざっているのか白っぽいカレー。そしてそして何より驚いたのが、“レモン・ライス”。アレはなんていう形ですか?円筒形?お砂場で型枠に入れて作ったんじゃないかと思わんばかりの立体的な米粒。こんな立体的なメシは生まれて初めて見た。色は黄色。(写真撮っときゃよかった。)そして、さぁ食べて見よう、とその円筒形のレモン・ライスにスプーンを軽く入れるやいなやザザザーッと崩壊。…どないして食えっちゅーねん。
  そしてそれぞれに食べ始めると、ワタシのはどこがどう"mild"なのか辛い!こんな立体的な米粒じゃなくて、日本の白飯で口のなかを中和させながら食べたい!そのほうが絶対おいしいはず!A姫もS嬢もそれぞれに「辛い!辛い!」を連発するので、それぞれのをちょっとずつ試食。そしたら、一番おいしそうに見えていたA姫のカレーが激辛度NO.1に決定!もう口の中がマヒして、味がわかりましぇ〜ん。それでも皆、なんとか頑張って完食!えらい!よく頑張った!特にA姫!
  その後、A姫に異変が起きた。なんとA姫の体内時計の時間軸がピッタリ15分ずれてしまったのだ!!!旅行の前半から腕時計の電池切れのため、だいたいの体内時計を働かせていたA姫、とたんに時間が当てられなくなった。それもピッタリ15分ずれて。きっと“ケララ”の激辛カレーを食べたショックに違いない…と判断したS嬢とワタシは、代わる代わる何かにつけて「今何時と思う?」とA姫に問いかける。やっぱり15分ずれてる。なんじゃこの現象は?不思議なことに日が経つにつれ、だんだんとA姫の体内時計が戻ってきたのか、時間を尋ねても当てられるようになってきた。“ケララ”の毒素が体から抜けてきたということか…。謎は深まる。ぜひもう一度行って食べてみるべき価値のあるカレーである。

プップカプー

※また思い出したら、書き足して行くかも※
katsuo3@yahoo.co.jp