ひとつ前に戻る。 | 9月分を見る。 | HOMEへ戻る。


>゚)))彡 カツオノオカシラ 10月 >゚)))彡


* 30日 マッチ売りのカツオ *

  マッチ、マッチはいかが?ってな具合に早朝から駅前で奉公先のチラシ配りを手伝ったカツオさん。「私、配る!」「私、踊る!」じゃないでぇ〜と自分でツッコミをいれながら。
  基本的に街頭配り物は受け取らないワタシ。チラシなんか配って、ちゃんと受け取ってもらえるんだろうか?手持ちのチラシがワタシだけ減らなかったら、一枚ずつチラシを燃してはご馳走が見え…暖かい暖炉が見え…ってなったらどうしよう?と不安がいっぱい。そもそも、もらったチラシをきっかけに…なんて奇特な人はいるんだろうか?なんて猜疑心もあり。
  とりあえず、電車が着いて、ドバーッと人が吐き出されるごとに「おはようございま〜す」と声を出して配ってみる。女の人を狙っても、同世代くらいの人はやはりガードが固くもらってくれない。そりゃそうだろう。とりあえず手持ちを減らそうと、おじさんでも誰彼と無く配る配る。オジサンはターゲットにしてもらったことそのものが嬉しいのか結構もらってくれる。(←バカにしてる?) しかし、オジサンなんかに配って効果があるのか?とまたもや猜疑心。…いや、とりあえず配ってしまおう。
  ドバーッと人が吐き出されてくる流れの真ん中に立っていると、一瞬すごく気味が悪くなった。もはや「おはようございまーす」の声もどれが自分の声なのか分からなくなる感じがして一瞬声が出なくなる。はずみで飛んでしまった一枚のチラシをしゃがんで拾おうとするが、ドバーッが来て身の危険を察知。アカン、轢かれる。
  あきらかに観光客なオバサンに道を尋ねられたりもしながら、とりあえず終了。手持ちもすぐになくなって、新しい束を取りに行くくらい。でも、本当にチラシ配りに効果はあるのだろうか?“その気”のある人は、“自分から”あらゆる手段を使ってでも調べて探すものではないか?疑問は拭えないまま。

何の写真か分からんけど   昼からはS.P.恩師に会いに学校へ。もちろんシェイクスピア・プロダクションにも厚かましく顔を出させてもらう。すんごい楽しそうで、キラキラしていて、当時のワタシの影を探してしまった。嗚呼、こんな風にキャストがいて、スタッフがいて、それぞれにプロフェッショナルに仕事してて、どこからともなくお菓子が湧いてきて。あの頃の夢をエンドレスに見続けてもいいよ。(反対に疲れるか?) ま、S.P.50周年の時もそうだったけど、こうしてフンギリ悪くいつまでもS.P.に係わらせてもらえるのはすごく幸せ。

  どうでもいいけど、またしてもebayでカーミットさんを落札してしまった。今度はちょっとアンティークなカーミットさん。どんなんかは到着してから披露するけど、今日、発送報告のメールが届いた。"Kermit is on his way! I will send him out in tomorrows mail. Please let me know when you do receive him."と、カーミットさんが“人格”を与えられているところに胸キュン。出品者はアンティーク屋さんっぽいけど、なんてユーモアのある人なんだ。アメリカから“彼”がワタシのところにやってくるよ。

ハイ、ここまでよ

* 22日 "ANIMATRIX" *

カーミットさんもカンフーポーズで   ハマりついでに『ANIMATRIX』(アニマトリックス)まで。何やら、1作目と2作目をつなぐ話が入っているらしい。『MATRIX』外伝なアニメーション作りは、アニメーション大国日本人が担当。絵はアメコミ風。『AKIRA』礼賛、って臭いがプンプン。

  どうでもいいけど、2作目に出てくる“ツインズ”は松涛会空手の公認インストラクターらしい。ワタシにも空手を教えて欲しい。ついでに英語も。

ハイ、ここまでよ

* 19日 What is real ? *

『マルコヴィッチの穴』じゃないよ   性懲りもなく、『MATRIX - RELOADED』のDVD購入。カンフーアクションに加えて、この理屈(哲学)っぽいところが好きだ。ゾクゾクするよ。
  1作目『MATRIX』でこの"What is real ?"というセリフがでてきたんだけども、それに対する問答がおもしろい。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感なんて、脳の電気信号にしかすぎない。だから“存在”なんて不確かなもの。映画『MATRIX』の世界では、その電気信号はコンピューターが作ったプログラムにしかすぎない。たとえば、味覚。蛙を食べても「鶏肉だ」と認識するなんてことがその証拠。コンピューターに味なんて分からない。…そんなやりとりと普段ワタシが思っていることと符号する。わざわざ鱒寿司を食べて「チーズみたいだ」というならチーズを食べていればいいし、アボカドトロみたいだと言って、さらにそのトロを食べながらみたいだ、と言う。じゃあ、肉が1番良いのか?
  『RELOADED』ではさらにこの世の全てのプログラムについての話が出てくる。一瞬気が遠くなって、DVDを巻戻した(?)くらい難しい。映画でもなんか分かったような分からんんようなまま過ぎた。ひとつ「おっ!」と思ったのは、人が天使や幽霊を見たという話はプログラムの異常から起こるものらしい。そういうと1作目でも“デジャブ”が起きた時はそうだって言ってたな。良く出来た設定だ。
  良く出来た設定といえば、その世界観そのもの。こうしてちょっとパソコンをいじってると、ビビビと来る言葉がいっぱい出てくる。プログラムの基となっている“ソース”だの、“オラクル”だのその他いっぱい。映画の中では一応“人”の形で出てくるのでそれらは人の名前。"matrix"というのもそもそも辞書で調べたら出てくるけど、“数列”や“基となっているもの”の意味。聞くところによると電話をかけて仮想現実と現実世界を行き来してるのは、数学でいうところの"-1"をかけて数直線の反対側に行ってることを意味しているらしい。プログラムに完璧を求めれば求めるほど、例外・変態(アノマリー)が出てくるのも何やら数学の世界の話であるらしい。そのあたりまでくると、さすがに高校に入ったとたん勉強をやめてしまったワタシには知識の限界が。

  DVDお楽しみの映像特典メイキング集がおもしろかった。カンフーで同じような練習をしてるのを発見して喜んだり、キャリ=アン・モスが本当にバイクの練習や教習所で車をドラフトさせて180度回転させる練習をしてるのを見て深く感心したり。いいな、映画の仕事って。毎日が楽しそうだ。どんな小さな仕事でもいいから係わってみたい。エージェント・スミスのヒューゴ・ウィービングが自分のクローン達を見て、「鏡で見てると気にならないけど、こうして自分の横に自分のクローンがいると、髪が少ないと感じるよ。」と言っていたのには笑った。『ロード・オブ・ザ・リング』ではエルロンドもやっているというのに。かなりお茶目なオジサンではないか!
  そんなこんなのワタシはExcelをずんずんずんずん…と空白のセルを移動させながら、「永遠」や「宇宙の果て」について想いを巡らす秋の夜長。

ハイ、ここまでよ

* 17日 ガマンの限界 *

ワタシの顔?   ←坊ちゃんが描いてくれたワタシの顔。似てますか(笑)?
伸びるままに任せておいたワタシの髪の毛は本当にこの絵の状態で、さすがのワタシも我慢の限界がきた。(そういう問題か?) んでもって、今日バッサリ切ってきて、また中学生の頭のようになってしまった。ビンボーなのをいいことに、今年のワタシの流行は黒髪短髪。気分はウィノナ・ライダーもしくはトリニティ(@キャリー=アン・モス/『MATRIX』)。キャー!座布団投げないでぇぇぇ。昔はパーマだのカラーだの贅の限りをつくしていたというのに。
  小ザッパリした頭で帰ってくると、母が今この頭が流行っているらしいと言う。ウギャ、時代がワタシの真似をしている!!! 自慢やたわ言ではなく、本当に昔からよくあります、ワタシが“やっていること”や“良し”としていることが“流行”になること。トレンド雑誌とかにはヤバイくらい目を通さないのよ!この世はやっぱり“MATRIX”!? さてはどこかで聞いてるな?
  黒髪が良くなった理由は、単に皆があまりにも茶髪だらけなのに嫌気がさしたのと、黒いまゆげや目の玉には黒髪が似合うのではないか?と思ったことに端を発するんだけどね。あ、それと大事なのは、ビンボーになったこと!

ハイ、ここまでよ

* 9日 バカの壁 *

  笑っちゃうくらい、英語が複数形にならない。未来形も過去形もあったもんじゃない。ずぇんずぇん、英会話が上達しない。
気を利かして"their"なんて言えても、"What's their name?"と言ったらアッサリ"What are their names?"と直される。しかも同じ間違いを次の番の時にも繰り返してしまった。学習能力無しだ。ワタシの言葉にはいちいち"a"とか"the"とかの冠詞がつかないし、英語の感覚が全くないんだと思う。そういった間違いは、英語の人達にはどのくらい奇妙に聞こえるんだろう?1本でもにんじんがそんなに面白いのか?鉛筆は1本2本、本は1冊2冊、犬は1匹2匹、馬は1頭2頭、箪笥は一竿ニ竿だ!受験用のペーパーの英語なら「ハイハイ、複数形のひっかけね。」と出題者の意図すら推し量りながら解けるのに、会話となると全く違う脳味噌を使っていると痛感する。

  ドラムも笑っちゃうくらいダブルストロークができない。もう長いことずーっっとレッスンでやってるのに、それらしいのはできてるけど、実感がないし、コントロールできてないから、やっぱり“できてない”部類に入るのだろう。跳び箱がある日突然できたみたいに、このまえ「分かった!」とひらめいたのに、やっぱりできてなかった。おまけにジャズっぽい音楽になったらハイハットも踏めなくなっていたし。なんかドラムに初めて触る人のようなぎこちなさで、ものすごくもどかしかった。「ドラムって手と足をバラバラに動かしてるんでしょ?」と素人質問したくなるくらい。おかしいなぁ、『ルパン三世』の時にはできてた気がしてたんだけど。
  こうしてふと思うと、「これならできます!」というものがひとつもないような気がして、ものすごく思考回路が悪循環。何かひとつは「これはできます!」というものが欲しいんだけど。

ハイ、ここまでよ

* 5日 はじめてのおむかえ *

  あー、ホンマにダメダメ。心の羽根が完全に死んでしまってる。どないしたもんか。
乳母   この前、「あー、風邪ひいたかもしれん。」と重たい頭で奉公に行くと、奥様(先生)のレッスンが立て続け。坊ちゃんの幼稚園のお迎えを頼まれた。お迎えくらいたやすい御用、でも、でもね、ウチも商売屋やったから何やけど、自分の幼稚園時代を思い返してみて、どんなに遅れてもやっぱりお母ちゃんに勝るものはないのではないか?かわいそうな坊ちゃん…と考えつつも幼稚園に行くと、明かに場の空気から浮いているワシ…。居心地悪し。 坊ちゃん そらそうよ、“おむかえ”なんてたぶん初めてのことやもん。あー、早く顔見知りの(キッズクラスの生徒さんの)お母さんが来てくれないかなぁ…。待っているうちにだんだんその状況に不安になってきて、誘拐犯と思われたらどうしよう?とまで思えてきた。包丁持った人が入らないように門が閉まってたもんなぁ。
  そんなこんなで挙動不審にソワソワ待っていると、「○○組さん終わりました〜」の声。怪しまれる前に先手必勝じゃ!と、先生らしき人に「坊ちゃんのお迎えに来た者ですが…」と声をかける。すると功を奏してすぐに坊ちゃんを呼んでくれた。そうして仲良くおうちに帰り、ワタシのはじめてのソワソワおむかえは何事も無かったかのように幕が降りたのでした。

ハイ、ここまでよ