◆18日 子供のためのシェイクスピア『ヴェニスの商人』◆
今回はA姫がチケットを取ってくれた。「大人3枚・・・」って頼んだら、「え?大人3枚ですか?」って聞きなおされたらしい。いや、違うだろ、いくら“子供のための”と謳われていても、それは“サルでも分かる経済学”みたいなもんで、言葉のアヤじゃないのか?別に同伴喫茶じゃないんだから、子連れじゃないと観れないということはないでしょうに。
席はキャストと目が合いそうで恥かしいくらいの3列目の真ん中。ワタクシ、正直に告白いたしますと、『ヴェニスの商人』がこんなにも笑える劇だとは思ってませんでした。さすがは“子供のためのシェイクスピア”。すごい分かりやすいし、随所にギャグが織り込まれてて笑える。今までもずっとグローブ座カンパニーの公演は観たかったんだけど、たいてい平日に公演があるので行けなかったのよね。行っておきたかったな。
さんざん昔話を聞かされて、大きい葛篭(つづら)にはお化けや妖怪や魑魅魍魎が入っていることを知っているワタシ達としては最初から「そりゃー、“鉛の箱”でしょう。」と思うが、やっぱり演劇の世界ではそうはいかなくて、見事にハズレをひいてくれる。有名な裁判のシーンでは大岡越前どころか、一休さんばりの強引さで、ちょっとそれじゃシャイロックがかわいそうすぎないかい?・・・なんて感じてしまうのは“汚れた大人”になってしまったからでしょうか?盗んだバイクを走らせて真夜中を突っ走らないといけない???(←尾崎豊のつもり)