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>゚)))彡 カツオノオカシラ 6月 >゚)))彡


*29日 道場破り*

 最近、新たなスポーツジムに行ってみてる。仕事帰りに小粋に行けないかしら、と開拓中でして。前のところは会員制じゃなく、一回行ったらいくらってシステムのところだったんだけど、今度は会員制のところで、ちょうど“一週間お試しキャンペーン”みたいなのをやってたので、道場破りがてら行ってみた。
 ワタシのジム通いはかれこれ半年強は続いているんだけど、これがまた笑っちゃうくらい痩せない。肩凝りの改善もみられない。(←これは全く困ったものだ。)周りの人には黙ってて、こっそりワタシだけ体引き締めていってやろう…なんて腹黒く企んでいても、外見から見てても全く変化がないから、文字通り単にこっそりジムに通っているだけとなりつつある…。あ、これから行こうかなと迷ってた人の決心が鈍ると行けないから申し添えておくけど、効果がないってわけじゃないのよ。ちゃんと効果がある人はあるんです。あー、思い返せば、中学校の頃の部活ではみるみる痩せていけたのになぁ。
 でも、まあその半年強通ったおかげで、エアロビクスの基本的な動作は頭の隅に残っているので、今日入ったクラスはとりあえずは助かりました。でも周りの人とは反対に回ったりとかしてて、冷や汗ダラダラ。やっぱりいきなり中級っぽいクラスには入るもんではない。終わってからインストラクタに「ずっと笑顔で余裕でしたネ!」って声かけられたけど、そうじゃないのよ。笑ってごまかしてるしかなかったんだってば。


*19日 RSC『テンペスト』*

 好きよ好きよ。こういう無機質なかんじっていうのかしら?質素な舞台設備。白いスクリーン状の波形のセットに海の波の映像が映し出される。
それでも効果音なんかはドラとかそういった楽器で生(ナマ)で音を出している。魔法を現す歌も出演者の口による生演奏。エアリエル、歌上手い。それがとても不思議な空間を作り出していて、野生の魂に訴えかけるような感じ。以前、平幹二郎のプロスペローを観たけれども、そっちのほうはわりとゴージャスな舞台設備だったから、それとは対照的なかんじだったな。
 でも、ワタシはひとこと言いたい。いや、公演そのものはとても素敵だったからいいのよ。公演後の出演者によるトークコーナー。ワタシはこういうかんじのトークコーナーで気分良く帰った試しがない。それなら見なければいいのにってなもんだけど、わかってるくせに毎回見てはムッとして帰る。コワイモノミタサか?だってさー、自分が「知ってる」ってことをひけらかしたいのかしらないけど、たいてい前置きが延々と長くて、実際の何が質問したいのか論点がぼやけてる人だらけなんだもん。質問のポイントどころか、前置きの大部分も何を言っているのか分からないので、結局その人のわけのわからない自慢話かっ?って感じでさ。本人は言いながら分かってるのかしら?酔いしれるにも程があるわ!この前も『テンペスト』についての質問で「宗教上の自由の問題がウンヌンカンヌン…」と言っていた人がいて、「で、何さ?」って感じだった。誰も「私は今までシェイクスピア劇をたくさん見てきたのですが、…(中略)…、プロスペローさんのヒゲは本物ですか?」とか、「『テンペスト』に含まれた意味を研究しているのですが、…(中略)…、ファーディナンドさんの好きな食べ物は何ですか?」とか聞く人いなかったわよ。ファーディナンド役の人が本当に顔がちっちゃくて、カッコ良かったのよー。「彼女いますか?」とか「日本人女性はどう思いますか?」とか聞けばいいのにさー。え?バカ?


*15日 『夏の夜の夢』*

 なんだかんだ言って、シェイクスピア作品では上演回数も多めなんで舞台も一番多く見ている作品ではないかと思うんだけど、99年の映画もなかなかサクサクと見られて良い感じ。
 自転車が大流行な世界なんですね。「や、そんな無理に自転車に乗らなくても…」ってシーンでもみんな自転車に乗ってて笑えます。パックなんて自転車乗らないほうが早く移動できるんじゃないかと思うんだけど、自転車をいたく気に入ってしまったよう。(そういや、50thシェイクスピア・プロダクションではパックがキック・スケーターに乗っていて会場を湧かせていたね。)パックはしょーちゃん(上杉祥三)系のパック。妖精はどっちかいうと魑魅魍魎(ちみもうりょう、読めても絶対書けない漢字だ)。妖精の普段の生活が見られて面白いです。
 文字通り“泥仕合”のヘレナとハーミアの言い争いのシーンでふと思ったのは、別に彼女らは魔法にかけられているわけではないのよね。となると、これはシラフ状態でお互いのことをそう思ってるわけだからこれはかなりコワイよ。夢から覚めても解決するような根の浅い問題ではないですよ。おーこわ。
 細かいけど、最初のほうでボトムが初めて画面に登場するときに、ちらっとロバが前を横切るんだよねー。監督さん、芸が細かい!


*9日 京劇『覇王別姫』*

 京劇観てきました。
「そりゃあ、オリンピック負けるわさ」ってくらいアクロバティックで、宝塚なんて目じゃないくらい華やか艶やかで、すんごいよかったよ。ホンマいいもん見せてもーたってかんじ。『覇王別姫』はあれだよ、教科書でもやる漢文の『四面楚歌』のお話。項羽と劉邦のやつ。虞姫が戦の足手まといにならないように自害するやつ。レスリー・チャンの出てる映画、『さらば、わが愛』でも舞台になっていたやつです。(←この映画は強烈な印象で残ってるわ。よかったら見てみてね。以前ここカツオノオカシラでも話したもんね→こちら
 昔は京劇の女役は男の人がやっていたらしいから、そのあたりは歌舞伎やシェイクスピア劇と一緒ね。今日はそのまま女優さんがやっていたけども全部男の人がやっているのも見てみたい。それこそレスリー・チャンの世界…。あ、歌舞伎といえば、歌舞伎みたいにガシンと“ミエ”をきるシーン(キメキメポーズのことね)が随所に出てくるので、日本の歌舞伎はこのあたりから流れを汲んでいるのかもしれないとか思ったりもして。
 そんな真面目なことを考えている反面、後半はその項羽だっけ?劉邦だっけ?あれどっちだ?…その覇王の人が落ち延びているところで冠というか頭のお飾りを外しているので、ワタシにはそのメイクと長いちょんまげ黒髪がジーン・シモンズ(@KISS)に見えてきてしまっていた。いつ長い舌を出して観客を睨み付けるのかとヒヤヒヤしたさ。フトドキモノ?


*6日 理解し難いこと その4*

 やっぱりパチンコ。(←いい加減しつこいよ)
いや、絶対分からんって。熱中する人が。だって、冷静に考えてみようよ。自分の努力のしようがないものにお金をどんどん吸い込まれてるのよ! たとえば、麻雀。それならまだ分かる。麻雀だったら自分でパイを選んで捨てたり集めたりするから、それによって勝ち負けがあるは妥当なことだと思うのよ。でもパチンコは勝手に銀玉がビュンビュン出て、しかも今では当たりの確率すらコンピューターが制御してるときた。スロットで目押ししてるつもりでもダメよ!そんなもん当たるように出来てるわけがないやん。
 ・・・なんて言ってるワタシは小さい頃にメダルがジャラジャラーって出てくるゲームにひたすら興じていたのですがー。


*3日 説得力のないこと*

 ぽっちゃり体型のエアロビインストラクター。
そして、そのエアロビで汗を流した後にケーキを買って帰るワタシ。


*1日 理解し難いこと その3*

 テレビドラマの話に興じる人々。
いや、別にドラマ好きの人達を敵にしようってことではないんです。ワタシにトレンディドラマを見る習慣がないのでなんとも言えないところですが。例えば、ヒロインが死ぬらしいってストーリー展開が分かってくると、「死なせないで」って投書が殺到したりするらしいですね。いや、ドラマやん。死んでなんぼちゃうん。
 もっとわからんのは“あい●り”とかいう番組のことを真剣に話す人々。ワタシはあれを見ると「こういう閉ざされた異常な環境下では見境いなく誰でも良くなってしまうんだ」と感心してしまう。『テンペスト』に出てくるセリフにも
「人間、窮すればどんな奴とでも寝床を共にする」
ってのがあるくらいだしね。普段、顔だとか性格だとか趣味だとか、いろいろ好みを言うくせに、やっぱり人間、最終的にはそんなことはどうでもいいのかしらね。ちゅーか、ああいった類いの行き当たりばったりっぽい旅行はテレビがくっついて行ってるからできるんだよ。言ってみればヤラセ?ドキュメント風になったトレンディドラマか。あ、そう言えば、以前“未来●記”とかいう同じような趣のコーナーもあったね。あれも一緒。
 ヤラセ、といえば“ガチ●コ”だの“電●少年”だの、明かにヤラセっぽいのは見ていてもかたはらいたい。でも、多くの人がそれらをヤラセだとは思ってなくて、これまた背筋が寒くなる。
 あ、そういえば、先日、某地元地方局でヤラセがあったと新聞に小さく載っていた。オケラを探しに行くドキュメントで、川の側で偶然見つかったように装っていたけども、実はそのオケラは自然保護団体からもらってきたものだったとか。その番組、たまたまワタシも見てたのよ。まあ、わざとらしい作りではあったけども、ヤラセだとまでは思わなかったな。何かい?イマドキ、オケラすらヤラセじゃないと見つからないのかい。
 イマドキはヤラセじゃないテレビを探すほうが難しいってことか。それなら、最初から作り物のドラマのほうがよっぽどかわいらしいじゃないか。

(c)katsuo3
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