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>゚)))彡 カツオノオカシラ 5月 >゚)))彡


*27日 『カストラート』*

 ソプラノの声を保つために去勢された歌手の話。映画の3分の2は歌のシーンだったイメージ。「もう分かったからって」ってツッコミを入れたくなる。もっとドロドロした人間関係や激しい感情のぶつかりを期待していたので、なんか退屈。それなら全然違うけどレオナルド・ディカプリオ出演の『太陽と月に背いて』のほうが面白かったような。


*25日 一国一城の主(あるじ)*

 あーあーあーあー。すごい、すごいよ。
昨日久々の友達(マルヴォーリオ)から電話かかってきて何かと思えば、“タイ式マッサージ”の店を開くからプレオープンに来て、とのことでした。すごい。すごいよ。店だよ店。かっこいいなぁ。そりゃあいろいろ大変だろうけど、毎日体悪くしながらもウジウジと会社に行くよりはよっぽど前向きに闘ってるよね。
 以前からちょくちょくタイには行く人だったんだけど、あやしげなクラブでレズのふりして踊ってるだけかと思ってたのに。(←タイ男に誘われそうになったときの逃げる口実がレズ)大学卒業後はあやしげな健康器具屋で働いたり、最近はエステティシャンになったりしてて、音信不通の知らんてる間にタイにマッサージ修行に行っていたそうな。あー、すごいなー。こうなったら通いまくって、ワタシの凝り凝りの背中を治してもらおう。あーでもすごいなー、店。マジでこんなとこでくすぶっている場合ではないで、ワシ。あー、ワタシに何ができるだろう。ワタシは何がしたいんだろう。


**23日 若いということ

 お昼食べてる時のパートの若いコ(19歳)の話が本当に若くてさすがに距離を感じる今日この頃。“若い”というか悪く言うとちょっと頭弱めというか。

「金持ちで不細工な男か、貧乏でかっこいい男かどっち選ぶ?」
だってさ。

もうどっちだってなんだっていいです。
うんこ味のカレーにしときます。


*19日 理解し難いこと その2*

 パチンコ。
ワタシがやらないので分からないだけなのだが、儲かるわけがないのになぜ?こっちが儲かるならすべてのパチンコ屋が潰れているはず。調子いいときがあっても押し並べて差引きしたら損しているはずだ。
 この春入ってきた新しいパートのコ。19歳。顔がめちゃくちゃ小さくて、浜崎あゆみ似。新しい世代のコだなぁとホトホト痛感するほどである。この“アユ似”がなんとパチンコ好きだということが分かってのけぞってしまった。こんなかわいい顔して・・・って別に顔でパチンコするわけではないのだが、とにかく見てくれからは想像できない。アユ似ちゃんの武勇伝をで聞いていると、パチンコで20万ほど儲かったので、そのお金で“下半身ユラユラ金魚運動マッサージ機”を購入したとのこと。んなもん買うかぁ?とココロの中で毒づいていると、アユ似ちゃんは「“ユラユラマッサージ機”は全然良くないから買わないほうがよい」と自信に満ちた顔で語っている。いや、それ以前の問題じゃないのか?それだけの収入があったならアンタ・・・。あっけに取られたワタシの表情には気付かず、アユ似ちゃんはいかに“ユラユラマッサージ機”がしょーもないモノかを熱く語っている。まったくもって理解し難い。


*18日 理解し難いこと その1*

 車のリアウインドにうれしげにメーカー名を貼りつけてること。
ワタシがいわゆる“カーキチ”ではないので分からないだけなのだが、あれは“イケている”のか?“K●NWOOD”とかってうれしそうにでっかく貼りつけてあるが、別に皆が皆“K●NWOOD”の会社の人だというわけではなさそうだ。それなら“S●NY”だの“Pana●onic”だの“TO●HIBA”だのと貼りつけているのと同じだと思うのだがそういうのは見たことがない。なぜにわざわざ自分の車を使ってメーカーの宣伝をしてあげているのか。誰か分かる人教えてください。


*16日 『すいかの名産地』あれこれ*

 近頃はメールというものがあるので、同じ事柄を一度に数人に送れるのでとても楽チンである。しかも携帯メールだとさらに思い付きで送れるので手軽である。
 『すいかの名産地』の歌を知っている人と知らない人がいることが気になって、即答をくれそうな友人数人に携帯メールで「『すいかの名産地』の歌は知っているか?」と統計を取る風に送ってみた。どうやら新しめの歌らしく、世代によって知っている人と知らない人がいるようだ。もちろんうちの母は知らない。ワタシも学校で習った覚えはないが、音楽の教科書か何かに載っていたので知っていた。よっぽど授業中に違うページをめくって遊んでいたことが思い計れる。
 同じ質問を数人に送るとそれぞれに答えが返ってくるのでおもしろいものである。ある人は字も読めない幼稚園の時代に歌わされ、意味もわからず「♪すいかのめいたんち〜(名探知)」と歌っていたそうだ。そのまま家で歌っていたら母親に「すいかの探偵なんて変わった歌やな〜」と感心されていたとか。またある人は、小学校の帰りの会でリクエスト制で何か一曲歌ってから帰ることになっており、『すいかの名産地』はヘビーローテーションになっていたとか。なんでも、こがねむしの歌と、この『すいかの名産地』は短い歌だから、それだけ早く帰れるという狙いがあったのだそう。いやはや。皆様ご協力ありがとうございます。


*14日 『デトロイト・ロック・シティ』*

  キッス・アーミー必見。キッス・アーミーでなくても、70年代ロックに詳しい人は絶対楽しめる映画。ジャンルは青春モノかな。ロックバンドのKISSが大好きな高校生達4人組が憧れのKISSのコンサートチケットを、「KISSは悪魔の音楽だ」と信じてやまない母親に燃やされてしまったことから始まる、チケットを手に入れるための悪戦苦闘ロールプレイングゲーム風物語。このテのミニシアター系映画にしてはかなりテンポよく展開するし、ストーリーもしっかりしてます。
 コンサート当日の学校の授業時間がうざったかったり、コンサート会場が近づいてきてわけもなくドキドキしてきたりっていうシーンがあって、「あー、わかるわかるわかるー」と、もうめちゃめちゃ同感してしまったわ。映画の最中ずっとKISSを初めとする70年代ロックがかかってるんだけども、たぶんそのあたりもシーンとかぶってる音楽だったりとか意味があってかかっているんだと思う。そのあたりの事情に詳しい人なら細かいセリフにも笑えるところがいっぱい盛り込まれていると思うよ。それほどでもないワタシでも全然楽しめたので大丈夫。ワタシが笑ったのは、強盗を退治するシーンで、「どいつの手下(アーミー)だ?」って強盗が尋ねたら男のコが一瞬考えて、「キッス・アーミーだ!」って答えたところ。字幕では分からないけど、英語のセリフを聞いてて初めて分かるやりとり。とうとうワタシにも英語耳がついてきたか???(「アーミー」くらいで威張るなって)


*12日 長いものには巻かれろ*

 最近はワタシにも“覇気”が少しは戻ってきたのか、ビデオを返しに行ってはまた借りてくるというのを繰り返しています。返しに行くのが面倒だから、「もう借りまい」と思って返しに行くんだけどね。ついまた借りてしまう。
 話は変わるけども、それにしてもどの環境でも“主(ヌシ)”のオバサンっているよね。オバサンとも限らないか。エアロビクスのどのクラスでも必ずそれぞれに“ヌシ”のオバサンがいて、なんとなくそのクラスの雰囲気を牛耳ってる。なんだか意味もなくこわそうなので、とりあえずにらまれないようにしとかなきゃってかんじなんですが。長いものには巻かれとこう。
 そういえば、ワタシは自動車教習所では気がついたら“ヌシ”になっていた、ということがあった。ワタシが入ったときに“ヌシ”だったお姉さんと仲良くなり、そのうち何人かが集まって待ち時間を“UNO”などのカードゲームをして遊ぶ、という集まりができた。予約キャンセル待ちで日がな一日そこで時間を潰していたのだけれど、自分が車に乗る番が来ると周りの人がUNOをしながら荷物を見ておいてくれるという素晴らしい連携システムが出来上がっていた。妙な連帯感も生まれ、外を走ってきた先輩が「工事中の場所があったので指示器を出すのに気をつけたほうが良い」「縦列駐車はポールが○本見えたらハンドルをめいいっぱいきる」などと情報も与えてくれる。そのうち“ヌシ”だったお姉さんも卒業していき、気付けばワタシが“ヌシ”になってしばらくその環境も続いたけども、ワタシの卒業が近づく頃には新しい人も次々と入ってきていて雰囲気が様変わりしその環境も自然と消えていった。あの頃のことは時々ふと思い出すことがあるけども、独特のあの集まりはすごかったなと思う。


*11日 『毛皮のマリー』*

 まさに“芸術”って感じがした。美輪明宏、及川光博。ちゃんとイマドキの風物が取り入れられててその部分で笑いが起きていたよ。これだけははっきり言える、ミッチー様、欣也はあなたにバッチリな役です。
 でもいいなぁ、ミッチーは。つぶしがきいて。(“つぶし”とは失敬な)Rollyでは無理があるし、河村隆一でも変だし、TERUでもできないでしょう?(刺されるっちゅーねん)ジャニーズJr.でもまた違うんだよねー。タッキーでもニノでもヤマピーでも駄目。藤原君でもちょっと駄目。健全な男子だとはまらない。いくら美輪様とご懇意にさせていただいてるといっても、吉井和哉にはあの役はできないわよ。どんなに贔屓目で見ても彼に半ズボンをはかせて「ボクももう18歳ですよ」と言いながら蝶々を追いかけさせられません。ええ、できませんとも。え?吉井和哉が毛皮のマリーさんをぉ?うっ・・・それは・・・いいかもしれない・・・ぐふふっ・・・妄想。


*9日 『WILD WILD WEST』*

 “映画”らしい“映画”。面白い。とにかく面白い。なんだか気分がスカッとしたよ。たまにはこういうのがよい。
 ウィル・スミスとケビン・クラインと悪役にケネス・ブラナーが出演のSF西部劇。時代は西部開拓時代なんだけど、歯車で動くようなメカがいっぱい出てくるのでどこかおかしい。どこかおかしいはずなのに、抵抗なく見れてしまうのもまた不思議。生首映写機とか出てくるし、5分に一回は「んなアホな」とツッコミを入れてしまったよ。
 ウィル・スミスがやたらかっこいい。服装キメキメで馬に跨ってさー。銃さばきもかっこいいしねー。やっぱり顔ちっちゃいわー。それにひきかえ、ケネス・ブラナー。シェイクスピア劇やってる時などの真面目バージョンを知っている人は皆思うと思うんだけど、アナタコンナコトシテテイイノ?でもその羽目ハズし具合がまた面白い。すごい楽しんで役をやってそうで。ケネス・ブラナー演じるラブレス博士がでっかい蜘蛛ロボットに乗ってくる時は圧巻ですよ。どうみても乗り心地悪そう。動力源が蒸気ってのが笑うね。あの蜘蛛ロボットは足をなくしてしまったラブレス博士の憧れから来るものか?というのは深読みしすぎか?とにかく何も考えずに見るのが一番の映画。流血将軍の蓄音機風の耳に小犬が近寄って小首をかしげるシーンに注目(?)。
 そういうと、ユニバーサル・スタジオには「ザ・ワイルド・ワイルド・ワイルド・ウエスト・スタント・ショー」ってのがあったなー。内容は映画とは全く関係ないウエスタン・スタント・ショーだったと思うけどね。


*5日 『ガタカ』*

 なんとも言えない悲しみを残す映画だったわー。でもこんなん好きよ。ジャンルとしてはオシャレな近未来SF。イーサン・ホークとユマ・サーマンの主演。(←何やら、これがきっかけで結婚したらしいわよ。)
 遺伝子操作で“完璧な人間”として産まれた人達が“適合者”としてエリート街道を行き、普通に産まれた人達は“不適合者”として差別される側になってしまう世界。イーサン・ホーク演じるビンセントは宇宙飛行士を夢見るが、彼は“不適合者”ゆえにエリート職に就くのは完全に不可能である。そこで“適合者”として産まれたが不運にも事故で足に障害を負ってしまったジェロームの体を借りることに。体を借りるというのはここでは血液や尿や髪の毛等の遺伝子情報のサンプルを借り続け、ビンセントとしての自己は消し去るということ。晴れてビンセントはエリート宇宙飛行士として選ばれ、次の打ち上げで土星に行くことになったが・・・ってところ。
 映画の中で、「エリート達はそれ以上能力が伸びない、もし訓練の結果伸びたとしたら、それは最初のテストの時の機械の計算ミスだろう」ってな内容のことを言っていたのよね。努力して知識や体力を得たビンセントが"possible"(可能)という単語を連発していたのも印象的。身元がばれそうになるシーンもあって、ハラハラドキドキさせられるんだけど、嘘ついて他人になり続けるなんてしんどいのにもうやめとこうよぅ・・・と映画見ながら呼びかけてしまいました。日本の俳優だったら渡部篤郎あたりがやりそうな役どころなのかしら?車椅子のジェロームがなんとも物悲しい。終わりはこの上なく物悲しい。
一個ダメ出しするとしたら、リアリズムの目で見ると「どう見ても別人って分かるやん」、とシェイクスピアの『十二夜』ばりにツッコミたくなるところか。

(c)katsuo3
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