この映画はとってもココロが痛くなります。 アメリカであった実話を元に作られてるんだって。 気持ちは「男」なんだけど体は「女」という、性同一性障害を持った人の話。 少年のように見える“彼”が、女の子と恋をするんだけども、 その女の子のボーイフレンドが怒ってしまって、“彼”をレイプして、その後殺害してしまう。
何がワタシのココロを痛くさせたたかというと、 映画の最初のほうに出てきた靴下を丸めてパンツに挟んでカタチを作るシーン。 ちなみに『十二夜』の映画('96)にもこういうシーンが出てきますが、 これはヴァイオラが必要に迫られて男装するので、微笑ましい部分です。
どうして、「女」じゃなかったら「男」なんだろう? その反対もしかり。
まあ、その2つの性しかないから、と言われればそれまでなんだけども、 靴下を丸めて入れて、「男」のマネをした時点でもう“偽物”やん。 映画のそのシーンが来た時にも「あちゃー」って思って、もう悲しくなった。 あと映画の中では“彼”が勇気を示すために、男の子達と車の荷台をロデオに 見立てて乗り回すっていうシーンもあったけど、これも痛ましい。 服装倒錯者ならともかく、女が思う「男」と実際の「男」、 男が思う「女」と実際の「女」は違うものでしょ。 それは想像の産物だったり、理想だったり。 レズビアンが愛し合う時も「装着!」って付ける物があってするそうだって聞いて、 なぜかショックを受けたことがあるの。やっぱり凸と凹が必要なのかい? 「男」とか「女」とかそういうのを超越してしまうことはできないのかなあ、 って思ってしまうのよねー。 でも、性同一性障害の女性は自分の女の体が嫌で、自分で傷つけてしまったりするらしいから、 そういう次元の話でもないんだろうけどね。
え?18禁サイトじゃないですよ、ここ。
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