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チェーホフの「三人姉妹」観てきました。 チェーホフは、言ってみればロシアのシェイクスピアみたいなもん。劇作家です。 実際にチェーホフ作品に触れるのは今回が初めてになるんだけど、印象としては、 シェイクスピアが「インディージョーンズ」だとすれば、 チェーホフは「渡る世間は鬼ばかり」。 ウソです。言いすぎました。なんか敵を作ってしまったか? だってシェイクスピアは話が始まって、いきなり人間違いだの、復讐だの、王権争いだの、 あらゆる事件が起きるわりには「でも運命にまかせちゃおう」とか主人公が言って、 最後には嘘みたいにアレヨアレヨと問題が収まっていく。 その点、チェーホフは毎日の生活を淡々と描いていて、さして大事件もなく、 日々の苦悩とともに劇も終わっていく・・・みたいな感じ。 今回ビックリしたのは、その劇場と演出。 演出は蜷川幸雄さんで、劇場は「近鉄アート館」。 百貨店の上にある小さい劇場でね、平面のステージを階段状の客席が取り囲むかんじ。 こんなの↓ で、分かりにくいけど、私は黒丸のあたりに座っていました。 俳優さんも近い近い。両側の通路からも出入りするので、ステージとの一体感がすごい。 平面のセットをいつも表面に観るんじゃなくて、場面によっては俳優さんを裏側に見たりするから、 セットの部屋の中の一部に自分がいるみたい。 何がすごいって、香水を瓶ごと手にかけてしまうシーンで、 香水が床にもデヤーッとこぼれるんだけど、 香水の匂いがするの!!!!!(ちなみに柑橘系・・・別にいいって?) 匂いがする舞台をみるのは初めてだ。 やっぱり「労働」していかなきゃいけない? |
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時代はめぐるといいますが、 どうやらお次は「70年代ファッション」が流行るそうですね。 「何をいまさら・・・」と、 ザ・イエローモンキー信奉者の私は思ってしまったわけですが、 私ごときが斜(はす)に構えたところで服売り場には「なるほど」な服が並んでいるわけで。 あと、ピンクも一押しだそうですよ。 くやしいな、もうすでに、この前の結婚式用にピンクの透け透けカットソーを購入して着て行っちゃったよ。 そういえば、今、若者が乗ってる「キックボード」も一昔前にあったしね。 (あれを「ローラースルーゴーゴー」と名づけたのは、ここにもよく遊びに来てくれるMさん、あなただ。改めて素敵なネーミングだと思うよ。) あれが欲しかったんだぁー、小さい頃。 どんなにねだってもついぞ買ってもらえなかったけど。 自分で買えるようになった今、もちろんもう欲しいとは思わないけどさ。 不思議なのは、そういう「モノ」が「その時」でないと「良い」とされないこと。 「キックボード」も、こっそり数年前から店に置いていたのを発見していたんだけど、その頃はまだなんともなかったよね。 あと、靴よ靴。 10年ほど前、私はちまなこになって先の丸い、チャップリンのような靴を探していたのに、 その頃はなかったんだよー、なかなか。よっぽどのところでしか。 なのに今、反対に普通の靴を探すほうが難しいくらい、ゴテっとした靴ばっかり並んでるし。 ありがたいと言えばありがたいけど、もうみんな履いてるし、なんか素直に喜べない。 それが「流行」になったとたん、もう終わりなんだよね。 そこに新しいものはない。 この前、電気屋さんに行ったら、家電製品が全て「i-mac」色になっててビックリしたよ。 小型テレビも「色スケルトン」になってたし、普通の計算機まで色とりどり。 あ、「ロックンフラワー」売ってるのも見たよ。あの、音に反応して動くやつ。 スケルトンになってちょっと今風になってた。 流行がめぐるのなら、また「霜降りジーンズ」が流行る時がくるのかなぁ。 |
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首無し騎士の亡霊が首を求めて次々に人の首を狩る。 アメリカ版「四ツ谷怪談」なんだってね。 誰もが知ってるこわい話ってやつ。 だからって、「実写版『ゲゲゲの鬼太郎』」ってわけじゃないよ。 題材となっているのがその話ってだけで、 映画はミステリー物仕立てになっていて、主人公のジョニー・デップ扮するイカボットはニューヨークの新鋭捜査官。 時代設定はまだ古い時代のアメリカだから、衣装もヨーロッパ風だし、魔女の存在も信じられている。 音も効果的でこわいので(特に馬の走る音と剣の音)映画館で見る向きかな。 PG12指定ってなっているのは、別にエッチなシーンが出てくるわけじゃなくて、 血とか首がスパッと切り落とされたりする様子が衝撃的だからなのかな。 ヒロイン役の女の子は「アダムス・ファミリー」のあの女の子。 ジョニー・デップもこわい場面で気を失って倒れたりするのでちょっとかわいかった。 話は変わりますが、ごはんを食べに入ったところが普通の多国籍料理の飲み屋さんだったのに、 オーダーを厨房に伝えるごとに店員(なぜか9割が男)の全員が「YES!」って大声で返事するし、 そのオーダーを取りにくるとテーブルの横でひざまづいてるし、 ものすごい上手にデザートまで勧めるし(結局2種類も頼んでしまった)、 まるでホストクラブのようだった。 「今度は一人で来てたりしてー♪」って友達と冗談で言ってたけど、ゆっくりごはんを食べたいのでもう行かないと思います。 |
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昨日の続き。 「猫のクローン」って文字を見てかなりショックを受けたんだけども、 次の瞬間、「牛のクローン」よりもショックが深いことに気がついた。 「羊のドリーちゃん」よりも。 これって、無意識のうちに私が「牛」よりも「猫」のほうを「上」に見てるってことよね。 自分の罪深さを感じます。 牛は「お肉」としてしか考えてなくて、猫のほうが人間の近くにいるからなんだよね。 牛さんゴメンナサイ。いつもおいしくいただいております。ありがとう。 あとこわいのはね、人間の内臓をブタの体の中で培養(?)するっていうやつ。 ネズミの中で人間の精子を培養するのもこわい。 ブタ人間やネズミ人間が出来てしまうじゃない! 「餃子大王」っていうバンド(公立教師がやってるバンド)の曲に 「ブタの心臓」っていう歌がありまして、ちょうどそういうような内容なんだよ。 交通事故に遭った人がブタの心臓を移植されて、だんだんとブタになっていく・・・ というような内容だったと思う。 だんだんとそういう世界になってきたんだ。 あー、あんまり長生きしんとこ。 |
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「家畜人ヤプー」第1巻読みました。 この嫌悪感はなんだ? しかしなぜか惹きつけられる。 グロいので、あんまりおすすめしません。お好きな方はどうぞ。 私自身、勇気が足りなくてとりあえず1巻しか買えませんでした。 最近、文庫化されて全5巻も出ています。 でも、ミョーに惹きつけられるので、そのうち買ってしまうんだろうなあという予感。 三島由紀夫も大絶賛という作品です。 それにしても、この嫌悪感はなんだろう? 人間が人間扱いされてないことからくるのかな? 「人間が」というより、「日本人が」なのかな? 私が日本人じゃなかったら、こんなふうには感じなかったのかな? この本では未来の人間(白人)が出てきて、黄色人種(日本人)が人間とみなされず、 白人の生体家具として体の形を変えられて、トイレになったり、足置き台になったりします。 それがその世界では普通のことで、ヤプー(黄色人種)もそれであたりまえと思っている。 それはヤプーは人間じゃないから。 犬や猫と同じくらいかそれよりも下くらいの生き物の感覚で・・・ そうなのよ! 私達人間は、動物にならヤプーとおんなじことをしているのよね。 見栄え良くするために犬を改良するし、耳も切り落とすし、 私も「かわいいから」といってウサギを狭い籠にとじこめて飼育しているし。 なんと「クローン猫」ができたという記事を新聞で見ました。 まだ細胞段階なんだそうけども、時期をみて雌猫の発情期に子宮に入れてみるそうな。 そんでもって現在はその細胞は凍らせてあるとか。 背筋が寒くなったよ。これじゃ、ヤプーの世界と一緒じゃないか。 |
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今日は結婚式に行ってきました。 結婚式に行って帰ってくると、私はどうも疲れてグッタリしてしまいます。 虚無感というかなんというか、急に「何にもする気がしない病」にかかってしまうのです。 今日はまた刺激がいっぱいで、いろんなことが頭の中をグルグルしたので特大のヤツが来ているようです。 新婦は私の元バンドメンバー(ベース・♀)で、新郎は今日はじめてお目にかかったんだけども、元暴走族とかで、 新婦の友人はミュージシャン系、新郎の友人は族系という、ものすごい状況でした。 どう考えても会場内で私は浮いてしまう状況だということはさておき、 式そのものはホテルとかのじゃなく本当の教会で、その後友人だけで作る二次会パーティーに移るという、 シンプルかつ素敵な結婚式でした。 パーティーでは元バンドメンバーのヴォーカル♀とギター♂のコが今日のために作ったという曲をアコギで演奏して歌ったしね。 当時、私はこのバンドをやっている時間がとってもとっても気に入っていたので、 もう終わっちゃうんだね、ってなんとなく話し合った時はそれはそれはショックで物が言えませんでした。 夢を追っかけてたベースのコが「ベースやめる」って言ったのはすごいズドーンと来たよ。 ギターの彼はギターの彼で「東京に一旗揚げに行く」って行っちゃうし。(今日は東京から帰ってきた) ま、その後ヴォーカルのコはまた別バンド組んでがんばってたりもして、 それぞれにがんばってるのでいいんだけどね。 すごい気に入っていただけに、いまだに恋しいというか。 こうして久々に会うと「なにやってんだー?私」って気分にもなるし。 はー、私も早く次のステップにいかなきゃね。 なんかシュンとしてきた。 結婚ってなんだんだろ、ホント。 |
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最近自転車に乗ってます。 上のタイトルはニューエストモデル(今はソウルフラワーユニオン)というバンドの歌にあるタイトルです。 哲学っぽくって良いね。 免許を取ってから、ちょっと近くに行くにも50cc原付に乗ってたんですけども、 どうしたことか、車を運転するようになってからか、原付がこけてしまいそうで、こわくなってきてしまいました。 原付は半端に交通ルールにしばられてるしね。 「うーん、自転車もいいじゃなーい、春だしね〜」とルンルン気分で乗ってるうちに、 だんだん息が切れてきた。 な、な、なんだぁ?高校へ行く時は車の間をすり抜けて行くぐらい猛スピードで飛ばしていたぞ。 こ、これって、運動不足ってこと?(歳のせいとは認めない) 日曜は改造してもらうために旅に出していたLOMOカメラが帰ってきたので、 カメラも連れて行きました。 途中で立ち止まってはカメラでガシガシ撮ったりして、かなり不審人物だったかも。 公園撮ってたら、子供呼び戻してる親いたもんな。(誘拐犯と思われたか???) でも、いいもんですな、自転車も。 ドラマに出てくるような「こじゃれた」自転車に乗りたいものだけど。 |