◆恋の骨折り損◆
※学問に精進するために「恋は禁物」にしたが、フランス王女と三人の貴婦人が訪れあれよあれよと一目惚れ。恋の駆け引きも結局は骨折り損?
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気まぐれなナヴァール王のファーディナンドは学問に打ち込むため「三年間、粗食と、一日三時間の睡眠に耐え、女性に近づかず、恋をせず、ひたすら学問に励む」という法令を発布する。臣下の一人、ビローンは、こんな法令を守っていては、真の学問はできない、と反論するが、誓った以上従わないわけにはいかない。 | そこへ訪れたフランス王女に王はあっという間に一目惚れ。三人の臣下達も同様にそれぞれに侍女達に恋心を抱いてしまう。あちこちで発生する内緒の恋愛。 初期に書かれた「喜劇」だが、ドタバタではなく、知的な、言葉を武器にした恋の駆け引きが見どころ。終幕はハッピーエンドではなく、結婚の延期で終わるところが、本当の“恋”か“愛”なのかをはかる最後の駆け引きなのか?
・主な登場人物 | ファーディナンド=ナヴァ-ル王 ビローン ┓ ロンガヴィル ┫=ナヴァ-ル王に仕える貴族(大学生) デュメーン ┛ フランス王女 ロザライン ┓ マライア ┫=フランス王女に仕える貴婦人 キャサリン ┛ ◎場面=ナヴァ-ル |