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+++ シェイクスピアをぶっとばせ! +++
〜Roll Over Shakespeare !〜


女は変わるもんだよ
  男装のロザリンドがオーランドーに女を口説く練習をさせているシーンをイメージ。ロザリンドは「ロビン・フッドのような暮らし」のセリフから、ロビン・フッド風のモビを使用。
  後ろには羊飼いのシルヴィアスとフィービーのカップル、憂鬱が売り物のジェークイズと公爵様も置いてみました。 

◆お気に召すまま◆
※なにがややこしいって、登場人物の人物関係。追放の身の公爵、そして若者たちもみなアーデンの森へ集結。最後にはアーデンの森では4組の合同結婚式が開かれてしまいます。この時代、森は再生や命の蘇りを象徴していました。
  シェイクスピア作品の名セリフの5本の指に入るのではなかろうかと思われる代表的なセリフ、「この世界はすべてこれひとつの舞台、人間は男女を問わず すべてこれ役者にすぎぬ(All the world's a stage, And all the men and women merely players.)」が出てくるのはジェークイズの2幕7場のセリフ。そして見ドコロはやはり有名なシーン、男装のロザリンドが自分への思いを書いた紙が木に貼ってあるのを見つけ、名前を彫り付けた多数の幹にも気付く。ロザリンドが思いを寄せるオーランドーの仕業である。男装のロザリンドは彼の気持ちを確かめるために、正体を明かさず恋の相談役となる。女を口説く練習をさせ、女は変わるものだとか、彼の気持ちが冷めるようなことをわざと言う。
  『お気に召すまま』なんて素敵な邦題がついているけども、単に特別な奇をてらったタイトルがないから、「なんとでも好きなように呼んどくれ」ってくらいの意味のタイトルなんだよね〜。

  この作品では多くの恋愛(結婚)パターンが出てきます。さあ、貴方はどのパターンを選ぶ?
1.一目惚れしたあと、互いの気持ちを確認したうえで結ばれる。→ロザリンドとオーランドー
2.稲妻のような一目惚れしたあと、急激に恋に落ちた。→シーリアとオリヴァー
3.熱くならず冷めた目で結婚を客観視し、結婚に過度な期待をしない結婚。→道化とオードリー
4.身分違いの人は諦めて、自分との釣り合いのとれた相手と分をわきまえてする結婚。→シルヴィアスとフィービー(羊飼い同士)
・主な登場人物
公爵=追放の身
フレデリックその弟、公爵領の簒奪者
アミアンズ  ┓追放された公爵に仕える貴族
ジェークイズ
ル・ボー=フレデリックに仕える廷臣
オリヴァー  ┓
オーランドー┛サー・ローランド・ド・ボイスの息子
ヨーク公爵夫人=エドワード四世の母
コリン=羊飼い
ロザリンド=追放された公爵の娘
シーリア=フレデリックの娘

◎場面=オリヴァーの邸、フレデリック公爵の宮廷、およびアーデンの森


(c)katsuo3
シェイクスピアの小窓